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2011/05/16

今年の大河ドラマについて

ちょっと思うところあって書いてみました。
相当批判的ですので、その点ご了承いただきたいと思います。

戦国時代のことについて「事実と違うよ」という点があればご指摘いただきたく思います。



先週から見てみました。噂にたがわずひどいな……。史実に沿ってるとか沿ってないとかじゃなくて、こんなひどいドラマ見たことない。

まず、主人公・江。織田信長の姪で、戦国時代トップクラスのお姫様なのに、あまりにも品がなさすぎる。年齢は十代前半とはいえ、もともとの身分が高いとはいえ、秀吉を両親の仇だと思っているとはいえ、大名家の姫君が、あの時代、あんなに他人を面と向かって罵倒するものですかね。「歯に衣着せぬストレートな物言い」と「口汚い罵倒」は違います。

江たちは度重なる戦で両親・叔父信長と死に別れており、「戦はいやでございます」というのが信念のようですが、全然切実さが伝わってこない。秀吉が九州攻めに出発した場面では軽くのびをしながら「やっといなくなったわ、うるさいサルめが(うろ覚え)」です。おい。嫌な奴なら戦に行ってもいいってか。
しかし一方で、「戦にもひとつだけ良いところがございます。帰ってくる人を待つ喜びがある」とも言います。第二の夫(予定)羽柴秀勝へのほのかな好意から出た台詞のはずですが、説得力皆無。薄っぺらい。秀勝と江が親密さを深めるエピソードも少ないし、秀勝の無事を祈る場面があるわけでもない。その他の羽柴家・豊臣家に対していい印象を持ってるわけでもなさそうだし、「待つ喜び」とかどの口が言うんだ。

三姉妹の次女・初も同様。こちらは、のちの夫となる京極高次(まだ会ってない)の噂(家を守るために、姉を秀吉に差し出した)を侍女から聞いて「ダメ男じゃ」と一刀両断。この侍女が噂話を披露する場面、なんとその高次の姉・龍子(つまり高次が秀吉に差し出したという本人)の目の前です。当人の目の前で次女がこんな話題をゴシップのようなノリで持ち出すことも下品だし、その尻馬に乗る初はもっと不快でした。戦国トップクラスのお姫様たちのお喋りですからね、これ。
秀吉の絶大な権勢下で、没落寸前の京極家を何とか守るため、若い高次としては当然やらねばならなかったことでしょう。きちんと描き切れれば、現代の視聴者でも十分納得できるのに、なんで戦国のお姫様に現代の価値観にのっとって「ダメ男」とか言われなければならないんだ。

初は他にも、お菓子を食べながらお城の廊下を歩く場面とかあって、もう本当に、これがお姫様のやることかと思った。現代の中学生でも「お行儀が悪い!」って怒られるレベルでしょうが。それとも、戦国では別にマナー違反じゃないのかこれ。

あと細かいところですが、言葉遣いが砕けすぎている感じもあります。「ふーん、なるほどねぇ」とか「ちょっと!」とか。それが品のなさに拍車をかけているように思う。

「戦国時代のお姫様という遠い存在でなく、現代にも通じる等身大の女性のドラマにしたい」という意図があると思うんですが、こんなんが等身大の女性と言われても困りますわ。戦は嫌じゃと口だけ達者で、懸命に働く男たちに敬意もはらわず、支えもせず、留守中はコイバナばかり。こんなのが等身大?女なめんな。
戦国時代の価値観を保ったまま、姫君としての気品を保ったまま、現代の視聴者が共感できる人物造形ができないんだったら大河ドラマ作るのやめて欲しい。

好きだったし、同じ戦国時代ということで引き合いに出しますが、2007年の「風林火山」は男性主人公のドラマでしたが、出てきた女性たちは、誰一人として決して「男の添え物」ではなかった。戦国時代、現代とは異なる価値観を物語の中に据え、その時代の中で生きる人々の姿を、男性も女性もかかわりなく、生き生きと描いていました。
どの女性にも気品と誇りがあった。「自由もなく恋愛もできず抑圧されていた戦国時代の女性はかわいそう」なんて、全然思いませんでした。
「戦国時代=女性は抑圧されている、だから現代的な自由ではつらつとした姫君は魅力的なはず!」というドラマ作りはもう使い古されている、と思います。

長々と読んでいただいて、ありがとうございます。

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