--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2007/04/23

『怪物』の目覚め

『ハンニバル・ライジング』見てきました。
一人で見るのは怖かったので、友人を誘いました。うへへ。

とりあえず、ギャスパー・ウリエルに感謝を捧げたい。

というわけで、以下ネタバレ感想。らくがきも置いてみました。記事の一番下です。
「人食いハンニバル」が主人公のR15作品の感想ですので、血なまぐさい話題もあります。
あと、『羊たちの沈黙』『ハンニバル』『レッド・ドラゴン』の内容にも触れています。


若きハンニバル・レクターを演じるギャスパー・ウリエルの美しさを
お腹いっぱい堪能できる、素晴らしい映画です。
真正面から見つめる表情が美しい!微笑が美しい!
返り血を浴びても美しい!
笑ったときに左の頬が歪むのも、悪魔的で美しい!
スクリーンで鑑賞するべき美しさですよ!

幼少期のハンニバルとミーシャの兄妹も可愛かったー。
冒頭での仲のよい兄妹の姿と、そのあとの事件の悲惨さ、
ハンニバル・レクターが歩む人生の凄絶さのギャップが物凄い。
ミーシャについては『ハンニバル』原作でも触れられており(映画では描写なし)
そのトラウマがレクターの行動原理になってるような印象でしたが、
映画見る限りでは、ミーシャの件はきっかけでしかないように見えました。

なんとなく不安に思ってはいたのですが、「武士道」その他の日本関連の描写はやはり
どこから突っ込んでいいものやら困りました。
近代以前の日本って、ヨーロッパの人にはファンタジーの領域なんだろうなあ。
エレガントでミステリアス、若きレクターのイメージにぴったり!て感じなんだろうか。
レディ・ムラサキ(このネーミングも……)と剣道の稽古する場面、多分ダンスに見えるような
演出にして、二人の関係に色を添えたかったのかな、と思いました。
でもその動き、フェンシングっぽくない?

あと、何故か屋敷においてある日本の甲冑。八つ墓村!?
予告やポスターではレクターが仮面をつける場面が強調されていますが、
その場面でしか仮面は出てきませんでした。
他の作品にはマスクをしている場面が毎回あったから、それとの関連かな。微妙。

まあでも、レディ・ムラサキ(コン・リー)も好きなキャラクターです。美しかった。
ハンニバル、色々影響受けすぎ。素直な青年だったんですね。
 ・香道→ガラス越しにクラリスの香水を当てる嗅覚を養った(羊)
 ・ケガしたので傷口を縫ってもらった→医学校に通い始めた
 ・剣道→無駄のなさすぎる動きを『ハンニバル』でも披露
 ・ムラサキを侮辱した肉屋を斬殺
    →クラリスを侮辱した隣の独房の男を一日中詰って自殺に追い込んだ(羊)
 ・魚を持って帰ったら、料理人に「頬肉がおいしいよ」とアドバイスされた
    →ミーシャの復讐の過程で実践
途中からムラサキ関係なくなってきた。まあいいや。

シリーズの中では『羊』と『ドラゴン』の方が、レクターの知性が発揮されてますね。
刑務所にいながら犯人について正確に把握したり、あるいは犯人に指示を与えて
遠隔殺人を企てたり、わずかな隙に脱走したり。
『羊』の脱走シーンは、画面の凄絶さ、警察の目を欺く鮮やかさがホント凄い。
レクターが自由奔放に動き回ってる『ハンニバル』『ハンニバル・ライジング』では
前者のような描写はされない分、「天才」としてのインパクトは少し弱いような感じがします。
特に今回は、肉屋の件でもろくにアリバイ工作もせず、ミーシャの復讐に際しても
偽名も使わずに堂々とリトアニアに戻って(施設から脱走してるのに)目的を遂行。
逃げも隠れもしなさすぎ。
でも、そういうところが怪物っぽい感じもする。すんごい。

市場で肉屋につかみかかったときは、感情をあらわにしていた青年ハンニバルが、
肉屋を斬り殺す場面では、すでに危険な殺人鬼に変貌していたのは衝撃的でした。
何の躊躇いもない一連の動作には、優雅さすら感じられます。こえー。

『羊』で、クラリスに「キャサリンを救えたら、羊たちの悲鳴は止むと思うか?」と
尋ねる場面がありましたが、青年ハンニバルも
「復讐を終えたら、ミーシャの悲鳴は止むだろう」と信じていたように思えます。
ムラサキと肉屋の件もそうだけど、彼女らを愛しているからこそ、それを奪った者や
侮辱した者に対しては徹底的に報復する、という認識だったのかな。
残虐なのではなく当然の行為で、ゆえに罪悪感はない、みたいな。
まーでも、そういう認識自体がすでに常軌を逸しているわけで。

やはり、彼に魔物が棲みついたのではなく、彼の魔性が目覚めたのだと思う。

しかしまあ、レクターの怪物性が天性のものだったにしても、その後の
”怪物”としての人生を決定付けた(というか最後の一押しだった)のは、
グルータスが語った真相なんだろうな。

初見の感想としてはこんなところかな。
しつこいですが、ギャスパーが死ぬほど美しかったので
近いうちにまた映画館行って拝んできます。





懲りずに描いたらくがき↓



前のよりは少しマシになった気が。

コメント

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。